入初式では、有馬芸妓が扮する湯女が湯もみした初湯に、温泉寺から輿に乗せ、練行列で式場に到着した行基と仁西の像を沫浴させる。これが儀式の中心であるが、式が終了してふたたび行列をくみ、二僧の像が温泉寺に戻る途中に「返せ戻せ」という行事がある。湯女の呼びかけに応じ、行基と仁西の像を乗せた輿が行ったり来たりするもので、これは温泉寺に帰る両僧を慕い、別れを惜しむものと言われている。行基と仁西が有馬温泉にとっ
「湯汲み式」が毎年四月におこなわれる... の続きを読む
日本では温泉の循環施設で感染者が大量に出たことで知られているが、一九七六年の事件は空調機にたまった水が原因だった。この菌は配管の内側のぬめりなどが大好きなようである。日向の事件でも、開業前配管内に残った水の中でレジオネラ菌が増殖した可能性が高いと考えられている。わが国では、レジオネラ菌といえば「温泉」(あくまでカッコ付きである)、ということになっている。さらにこれが日向のような事件を受けて、ますま
日本では温泉の循環施設で感染者が大量に出た... の続きを読む
同一ホームでの標準軌線列車と狭軌線列車の対面乗り換えの元祖というか本家本元は近鉄(近畿日本鉄道)である。同社は明治四三(一九一〇)年設立の大阪電気軌道(大軌)を直系の祖とし(設立当初の社名は「奈良軌道」)、これが、伊勢進出のためにこしらえた戦略子会社の参官急行電鉄(参急)や、周辺の地元資本、伊勢電気鉄道、大阪鉄道、吉野鉄道など数多くの私鉄を吸収・統合し領土を拡大していったという華麗なる歴史を有して
本家本元は近鉄(近畿日本鉄道)... の続きを読む
初のベトナム一人旅なので、みなさんの体験談を参考に申し込みました。参加者は、ひとり、カップル、ご夫婦、数人の友達同士など年齢も幅広く、思っていたより大人数で驚きましたが、お互い写真を取り合ったり、同じテーブルで食事をしたり、会話もはずみとても楽しい1日を過ごすことができました。ガイドさんは日本語が上手で説明はわかりやすく、参加者のペースに合わせて行動してくれたので、無理なく参加できました。ベトナム
一人旅にも便利なツアー... の続きを読む
レストラン入口で所定の料金を支払えば、あとは食べ放題、ソフトドリンク飲み放題(アルコール類は別料金)。おなかいっぱい食べたい人にはありがたいシステムだ。種類も和洋中に、そのフェリーゆかりの地の特産品を使った名物料理もあり、どれにしようか迷ってしまうほど。メタボ気味な方は食べ過ぎに注意しよう。あと、残すのはマナー違反なので、食べられないのにあれもこれもととってしまうのは避けたい。−バイキング方式をと
残すのはマナー違反のバイキング方式... の続きを読む
客観的に見て、世界遺産にどんなにふさわしい物件でも、当該国政府が推薦をしなければ、世界遺産リストに名を連ねることはできないし、国の推薦を受けた遣産がいかに素晴らしいものであっても、遺産保全のプログラムがしっかりしていなければ、登録には至らない。逆にいえば、一見「これが世界遺産なの?」と首をひねる物件だとしても、これだけの手続きを踏んで、晴れて登録されていることの重みは、確実に存在するわけである。実
世界遺産登録が見送られる理由... の続きを読む
由布岳の麓にある由布院温泉はとても人気のある温泉だが、福岡県南端の久留米から日田を経てこの由布院を通って大分までの九州横断線が久大本線である。大分から乗ると由布院までは列車が多いが、その西側には水分トンネルという、文字通りの分水嶺を越える区間にさしかかるため本数が減る。「流域」とは河口を同じくする地面の範囲であるが、その広がりは古くから人の生活圏のまとまりとして商圏や通婚圏と一致することが多く、そ
テーブルマウンテン群を観賞する久大本線... の続きを読む
駅の所在地は城壁に囲まれていた古都・瀋陽の旧市街から数キロ西側に位置しており、駅前には迷路的な旧市街とは対照的に碁盤目で区切られた街区が広がっている。ここはかつての「満鉄附属地」であった。附属地とは要するに「租界」で、このエリア内には中国の官憲の手が及ばない。住民は「公費」という税金のようなものを満鉄に収め、満鉄が役所に代わって学校や病院など公共施設を整備した。そんな附属地が満鉄の主要駅の回りに広
鉄道駅の周囲に広がっていた「租界」... の続きを読む
指定券を買おうとしたかどうか記憶にないが、当時は特急などに乗らず、もっぱら自由席を使っていたので、早くから並んで座ろうとしたのだ。昭和五〇年か五一年の当時は、飛行機で帰省するのはまだ少数の「金持ち」だけというイメージがあり、しかも高速道路網はあまり発達しておらず高速バスも少なかったので、国鉄はお盆輸送をほぼ独占していたようだ。そんなわけで夜行列車の需要は今では想像できないほど多く、列車も臨時を含め
夜行列車が高需要だった時代... の続きを読む
ボラボラ島はどこにある?冬の東京から11時間30分フライトして、タヒチのパペーテの空港に着いた。ボラボラ島へ向かう国内線に乗り換える時、さすがに暑くて、半袖に着替えた。タヒチはいまや日本人ハネムーナーが多くなり、案内板などにも日本語が目立つ。パペーテから45分間のフライトで、ボラボラ空港に着く。南国の楽園という言葉も言い古されているが、のんびりした空港の雰囲気で、一気に東京の喧噪から、南国モードに
ボラボラ島をクルーズ... の続きを読む
牧歌的な鉄道が活躍していた時代はせいぜい昭和の戦前までで、自動車が津々浦々に普及してしまうと、「少量鈍足」の交通機関は次々に淘汰されていった。それでもトラック輸送が山奥にまでそれほど浸透していなかった昭和四〇年代までは、森林鉄道や鉱山軌道など「トロッコの仲間たち」が各地で活躍していたが、その後は道路の整備が急速に進んで次々と姿を消していったのである。それでも生き残っている「トロッコ」が黒部峡谷鉄道
少なくなったトロッコ... の続きを読む
一九八八(昭和六十三)年版沖縄県『観光要覧』によると、一九七八年から一九八八年までの十年間の稼動率の推移をみると、三百人以上の収容能力のあるホテルが七〇%前後の稼動率であるのに対し、百人以下の宿泊施設では三〇%前後という低い稼動率である。一九八九年の一年間で那覇市内のホテル八軒が廃業している。沖縄県商工会連合会は一九八八年に沖縄本島北部と離島地域における商工会地域のホテル、旅館、民宿二百一軒につい
十年間の稼動率の推移をみる... の続きを読む
水を巧みに使って庭園を造り、自然の力を敬ったいにしえの蘇州の人々。現在はどうか。庭園の撮影を全て終了して市内を流れる運河を撮影に行ったとき、カメラマンが誤ってレンズキャップを落としてしまうハプニングがあった。たまたまゴミ拾いを行う小舟が通りかかったので、網で川底をすくってもらった。するとどうか。真っ黒なヘドロが網いっぱいに溢れ、途端に猛烈な汚臭が漂った。キャップはとうとう見つからなかった。よく見る
かつての水の都に蘇ることを願う... の続きを読む
標準的な国際航空運賃の決め方は、世界の航空会社が加盟している国際航空運送協会TATA)で原案がつくられ、加盟社の全会一致で決定され、関係国政府の承認を受けて実施にうつされる。ただし、統一した基準で決められるのではなく、原案は地球を三つの地域(南北アメリカ、ヨーロッパーアフリカ、アジア太平洋)に分けて検討される。加盟社の全会一致が前提なので、傾向としては、安い水準に合わされることはなく、関係航空会社
国際航空運賃はどうやって決まるのか... の続きを読む
夕陽が傾いてきて、次はもう終点の由布院だ。とはいってもまだ二五分ほどかかる。ちょっと退屈しかけた乗客が増えてきたのを察したのか、客室乗務員が大きな暖簾のようなものを持って回ってくる。「記念写真はいかがですか?」という。無料のサービスとのことなので、連れと一緒に撮ってもらうことにした。乗務員は、その暖簾を窓のところにつるして広げる。特徴あるこの列車のイラストとこの日の日付が書かれ、乗車記念の文字。カ
乗車記念で、ハイ、パチリ... の続きを読む
やがて港を離れ、いよいよ松山に向かう。感傷にふけるのもそこそこに、朝仕度。髭を剃って朝シャワーというのが毎朝の日課。洗面台の鏡に向かって髭を剃り始めた瞬間、何だかわからないが、胸がチクッと痛んだ。とは言っても病的なものではない。忘れていた何か大事な事を思い出した時の徴なのである。カードの決済日に銀行入金を忘れた時、もしくは、心待ちにしていた展覧会が観ないうちに終わってしまった事に気付いた時。そんな
船内の大浴場を忘れていた!... の続きを読む
宿に着いて、最初に出てくるのが“お着きの菓子”「ようこそ、お越しくださいました」、いわば旅館の挨拶代わり。客室へ案内されてからならいいのだが、旅館によっては部屋へ行く前、ロビーラウンジでこれを出すこともある。おしぼりと抹茶、そしてお菓子。これが僕は苦手だ。知り合いの家を訪ねて、上げて貰えず、玄関先でお茶を出されているような、そんな仕打ちに思えるのだ。決められたチェックインより早く着いたのなら仕方が
お着きの菓子... の続きを読む
大事な注意がある。うっかりすると、これから先の旅が至極憂鬱な事態に陥る可能性があるほどの重要な事項。こうして、問題を一つずつ順にクリアしていくのは、さながらロールプレイングゲームのようだが、バーチャルな世界ではなく、現実に襲って来るだけに、こちらの方が遥かにスリリングである。ひとり旅はリアルゲームでもある。その次なる憂饉な事態を引き起こす原因となるのは弁当箱の形状である。ひつまぶし弁当は鰻重と同じ
弁当箱の形状に気を付けよう... の続きを読む
シティホテルとビジネスホテル、両者にはどんな違いがあるのだろうか。法律か何かで明確に区別されているのだろうか。何となく、豪華なホテルをシティホテル、どちらかと言えば質素なそれをビジネスホテル、と使い分けているだけではないだろうか。シティホテルとビジネスホテルでは圧倒的に前者に人気が集まるだろうが、実際にひとり旅をしていて、便利この上ないのが後者であるのは間違いない。ビジネスホテルこそが、ひとり旅の
そもそもビジネスホテルとは?... の続きを読む
レンタカーを使った家族旅行はとてもよい思い出になりますが、ドライバーになる人はいったい誰でしょう。やっぱり、お父さんになりそうな気がしますが、お父さんも結構大変ですので、奥さんが運転できるならば、交代で運転するのが、一番良いでしょう。とはいえ、旅先でおいしいビールなどを飲んだときには、どうしてもどちらかが、運転しなければならなくなります。さらに、ビールやお酒を飲んだ後に寝てしまう人もいるので、そん
家族旅行でレンタカーを使う... の続きを読む
伝統の大陸横断特急の灯を消してなるものかと半官半民の旅客鉄道公社「VIA」が発足し、CPの列車名で、CNルートでの運行を再開したのである。こうなると、面白くないのは私である。なぜなら、30年前に乗った、「カナディアン号」の名が残ったことはうれしいものの、思い出のCPルートは走ってくれないからだ。ところがである。カナダにも私と同じ考えの人がいたようで、CPルートに別の列車が登場した。その名は「ロッキ
「ロッキー・マウンテニアーレイルーツアーズ」の方針... の続きを読む
強い日差し、抜けるような青空、そして瑞々しい木々−むしろ初夏を思わせるほどである。そんな気分のよい山中を『インディアンーパシフィック号』は滑るように快走する。大きなカーブにさしかかると、カメラを構えた鉄道ファンがレンズをこちらに向けているのが見える。それも何人もだ。ブルーマウンテンの美しいロケーションのなかを走る『インディアンーパシフィック号』。さぞかし、いい絵が撮れているに違いない。これまで『イ
スケジュール後悔するほどの景色... の続きを読む
プラハから西方一二五キロメートルに位置する。もとの東ドイツ国境に近く、海抜三八〇〜六〇〇メートルの山々に囲まれている地帯である。中心にエルベ川が流れ、湯けむりが数ヵ所から上る日本の古い温泉地にどこか似ている。カルル四世が一三五八年この地で狩猟をし、手負いの鹿が傷を癒していた温泉を見つけたことにはじまる。カルルスパートの名の由来でもある。保養地形成が行われて六〇〇年たつ。サナトリウム、ホテル、温泉施
カルロビーバリー(チェコスロバキア)について... の続きを読む
カルシウム(マグネシウム)炭酸水素塩泉(重炭酸土類泉)とは「水一キログラム中に固形成分一〇〇〇ミリグラム以上を含むもので、陰イオンがヒドロ炭酸イオン(CO3)、陽イオンはカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)が主成分で、これが結合すると重炭酸カルシウムおよび重炭酸マグネシウムを構成するもの」をいう。土湯(福島)、鹿沢(群馬)、赤倉(新潟)、内牧(熊本)、島原(長崎)、長湯(大分)、新川渓谷隼人(
炭酸水素塩泉の成分... の続きを読む
いつしか複々線区間は終わり、普通の複線区間を走っている。新大阪を出て約一時間二〇分で上郡に到着。もともと、優等列車はほとんど停まらない小駅だったが、智頭急行の始発駅なのでやむをえず停まるといった感じだ。JRの車掌もここで智頭急行の女性車掌に交代。「これより智頭急行に入ります」と案内放送があり、列車は高架で山陽本線をまたぎ、大きく右折して智頭急行線を走り始める。智頭急行が完成するまでの歴史は苦難に満
第三セクター鉄道にこめられた思い... の続きを読む
学生時代はスポーツをしていました。全国には遠く及ばないものの、都道府県の大会には何とか出場できていました。大会の度に、他の部員達と顧問の先生達と一緒に、ちょっとした国内旅行です。最後の大会に出発する前、応援にまわる女子部員達が「大会移動の時、顧問の先生達にお弁当を作ろう」と言いだしました。大会に出場する女子部員達は止めましたが、試合で結果を出せなかったことへのお詫びもあったようで、「応援部員で作る
お弁当作りが思い出となった国内旅行... の続きを読む
鉄道旅行は出かける前から楽しい。実際の鉄道旅行に出かける前に、シミュレーションとして机上旅行を楽しんでみよう。言ってみれば妄想旅行であるか、もちろんプランニングとしても有効である。最初に、時刻表を用意したい。パソコンの列車時刻検索ソフトも便利だが、これは最短経路や最短時間を調べるのに有効であって、ある路線の列車ダイヤを概観するにはかえって不便である。早朝から深夜まで、帽広い時間帯を走る列車群を眺め
妄想旅行は止まらない!... の続きを読む
隣の三号車は、客室が狭く、わずか九席しかない。しかし、シートがすべて革張りで、私の乗っている車両よりワンランク上の客室だ。ツアーのパンフレットに、さらにグレードアップしたVIP車両とあった高額プランの座席である。乗っている人は二人しかいなかった。その客室と四号車の間は長い廊下でつながっている。家具のような茶塗りの壁の向こうは窺い知ることができなかった。あとで分かったのは、そこはVIP用の個室で、団
シートがすべて革張りのVIP車両もある... の続きを読む
格安エアラインの進化を3つのステージに分けた。日本のような【格安エアライン乗り入れ期】には、安全問題が盛んにとり沙汰されるが、欧米のような【大競争時代】になると、安全論争など吹き飛んでしまうのだ。彼らが安全問題に関心がないというわけではない。格安エアラインは、そういう次元を越えてしまっているといったらいいだろうか。彼らに、「格安エアラインは安全ですか?」と水を向けても、きっと答えに困ってしまうのだ
危険な会社は淘汰される... の続きを読む
電車が発車すると、車内に制服を着た若い女性が入ってきた。グリーンアテンダントと呼ばれるグリーン車のお世話係だ。彼女はグリーン券のチェックもするのだが、ランプが緑になっている席は素通りである。居眠りをしたり、席でパソコンに向かっている人を妨げることがないのはいい。もちろん紙のグリーン券を持っている人は、アテンダントのチェックを受けた後、ランプを緑に変えてもらう。券を持っていない人は、割高の車内料金を
グリーン車のお世話係のグリーンアテンダント... の続きを読む
僕もたまにだが、日系航空会社に乗るときがある。そのサービスのキメの細かさに感心することがある。あれは日本航空で韓国のソウルに向かったときだったろうか。夕方の便だった。僕の席の近くでは、おじさんグループの酒盛りがはじまっていた。それを見た客室乗務員は、ワインの小瓶をバスケットに入れて届けにいったのである。こういうサービスを受けると、日本人はグッときてしまうのである。全日空に乗ったときもそうだった。乗
きめ細かな日本のサービスについて... の続きを読む
日本の鉄道旅行では絶対に体験できないもの。それは国際列車への乗車体験だ。島国日本では、外国へ行くのを海外旅行と言うように、国境を越えるのは海を渡ることである。よって列車に乗ったまま外国へ行くのは不可能であり、国際列車に乗るのを体験したければ日本を離れるしかない。国際列車は、世界各地で運伝されているが、頻繁に運転されているのはヨーロッパであろう。国際列車は、一回でも国境を越えればその名に値するだろう
国際列車への乗車体験... の続きを読む